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予防接種基礎知識

基礎知識 その2 予防接種スケジュール・日本と米国の違い

予防接種スケジュールと日本の現状

現在わが国で実施されている予防接種スケジュールを示します。

日本の定期/任意予防接種スケジュール(2008年4月1日施行)IDSCサイトより引用(一部、改変) 日本の定期/任意予防接種スケジュール

参考までに、米国で実施されているスケジュールは以下の通りです。

米国の予防接種スケジュール(0〜6歳)米国小児科学会サイトより引用(一部、改変) 米国の予防接種スケジュール

 見ていただくとわかるように、日本では導入されていないワクチンがいくつもあります。ロタウイルス、肺炎球菌、髄膜炎菌がそれに当たります。2008年12月から自費で採用されたHib(ヘモフィルス・インフルエンザ・type b)も以前から入っています。また日本ではB型肝炎は母子感染予防でしか行われていませんし、A型肝炎は定期接種には含まれていません。MRワクチン(麻疹・風疹)は導入されましたが、MMRワクチン(麻疹・おたふくかぜ・風疹)はまだ認可されていません。ポリオは米国では生ワクチンではなく、不活化ワクチンで行われています。
 日本とアメリカの予防接種に対する基本的な考え方の差が歴然と現れていると言えます。というのは、過去に「ワクチンの副作用で健康被害が出た」ということで、裁判で国が負けた苦い経験から、どうもわが国のワクチン行政は尻込み気味なのです。それは、国民が「副作用で被害が出るなんてあってはならないこと」と考えていることにも起因しています。
 すべての医療行為はリスクを伴うものです。「あってはならない」かもしれないけれども、「ありうべきこと」でもあるのです。危険性(リスク)はあるけれども、それにもまして恩恵(ベネフィット)が大きいから行われるのです。その医療行為を行うかどうかは、リスクとベネフィットをはかりにかけた上で判断されます。予防接種のある病気では、接種することのベネフィットがすでに確認されているものとご理解ください。

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