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1. かぜですか?
2. なんの熱ですか?
3. 「かぜ」と「インフルエンザ」の違い
4. かぜぐすりはいらないんですか?
5. ウイルス感染と細菌感染
6. 抗生物質についてお話します
7. 病気は経過をみないとわからない
8. 「診断」の限界
9. 鑑別診断(かんべつしんだん)
10. 解熱剤(ねつさまし)と鎮痛剤(いたみどめ)
11. 医者にかかった方がいいですか?
12. こどもをとりまく医療状況-こどもはめったに死なない
13. 救急の意味
14. 医者の言う「のどが赤い」には御用心
15. しっしん(湿疹)とほっしん(発疹)
16. 検査でなにがわかるのか
17. その他
18. ジェネリック医薬品について
1. かぜですか?
お母さま方から受ける質問でもっとも多いのは「かぜですか」というものですね。みなさんがイメージされる「かぜ」とは、どんなものでしょうか。
「かぜ」とは、むずかしく言うと「急性に起こる呼吸器粘膜の炎症性疾患」で、厳密には「かぜ症候群」と呼ばれます。簡単に言うと、セキやハナミズが出ればすべて「かぜ」だと思ってください。ですから「かぜ」はあくまで症状名で、独立した病名、原因診断名ではありません。
「かぜ」症状はウイルス、細菌などの病原体によってひきおこされる感染症だけでなく、寒さやアレルギーなどの感染症以外の因子によってもみられます。ですからアレルギー性疾患である喘息(ぜんそく)やアレルギー性鼻炎も、はじめは「かぜ」と言われることがあります。
みなさんの場合には、セキやハナミズなどの呼吸器症状のある病気だけでなく、嘔吐や下痢を主症状とするウイルス性胃腸炎も含んでしまうように、拡大解釈の傾向があります。熱=かぜのように思っているようにも感じられます。あまり呼吸器症状のない「夏かぜ」などという病名もあるので、それも混乱の一因になっているのでしょう。
いけないのは医者です。医者が「かぜ」という診断をつけすぎる。熱が出ても「かぜ」、ちょっとおなかが痛くても「かぜ」。下痢をしてると「かぜの菌がおなかに入った」なんて言うし、結膜炎で目やにが出ると「かぜから」と言うでしょ。「かぜの菌」って何よ。まるで「かぜ菌」という菌があるみたいじゃん。「かぜぐすり」という「かぜ菌」をやっつける薬もあるようだし。
で、ボクは「かぜですか」と聞かれると、「かぜという病名はありません。セキ、ハナが出ればかぜですが、原因はいろいろです」とお答えするようにしています。
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2. なんの熱ですか?
「かぜ」の診断がむずかしいんだということは、おわかりいただけましたね。ただし、こどもの発熟の原因としては、感染症とくに「かぜ」がもっとも多いのは事実ですから、医者は「かぜ」と言っておけばだいたい当たるのです。
熱についても同じようなことが言えます。
熱の患者を診察してもとくに異常な所見がなく、感染部位がはっきりしないことがよくあります。症状があるのになんの所見もないことの方が多いかな。このような場合、熱の原因となるすべての病気の可能性があると言えますから、極端な病気(たとえば白血病、膠原病など)も考えなければなりません。その時点で熟の原因をはっきりさせようとすると、こどもから大量に血液を採って、たくさんの検査を行なう必要があり、莫大な費用もかかります。かぜは血液検査すればわかると思っていらっしゃる方が多いのですが、そうではありません。ウイルスによる病気はふつうの血液検査で異常が出ないことが特徴です。ウイルス分離や抗体検査などの特殊な検査をすればわかることもありますが、そこまで必要だと思いますか。そんなことをしてもほとんどの例では、こどもがすっかり元気を取り戻した頃になってようやく検査桔果が判明して、けっきょくまったく異常が見つからなかったということになります。そこでボクは、こどもの状態と診察所見から緊急を要する病気でないようなら、対症療法で2~3日経過を観察しています。多くの場合、この間にこどもは元気になり、それ以上の検索の必要がなくなります。また熟が続いている例でも、経過や新たに出現した症状によって、検査を行なわなくても診断が可能なことも多いのです。もっとも肝心なことは、こどもの肉体的負担と両親の経済的負担の上で特別な診断名がつくことではなく、こどもが治ることなのです。
もちろん検査が必要な場合もあります。必要かどうかの選択、どこまでの検査をするかは小児科医の腕にかかっています。必要最小限にして十分な検査、それが理想です。何でもかんでも検査というのも、医者の沽券にかかわるとボクは思っています。
みなさん、医者に診断名を求めないでください。大切なことは診断名ではなく、こどもがいまどういう状態にあるかということです。「かぜ」と言ったきり何も説明しない医者より、診断名は言わなくても、病状をきちんと説明してくれる医者の方がいいと思いませんか。
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3. 「かぜ」と「インフルエンザ」の違い
「かぜですか」の項で書いたように、セキやハナミズが出る状態がすべて「かぜ」です。「かぜ」は症状だから、原因診断名ではないとも書きました。
「インフルエンザ」とはインフルエンザ・ウイルスの感染によって起こる「かぜ」を言います。これは原因診断名、要するにれっきとした病名になります。「かぜ」にはいろいろな原因があって、それを起こす代表的な疾患の一つがインフルエンザなんです。昔あった「流感(流行性感冒)」という言葉はインフルエンザを指しています。要するに「インフルエンザ」は「かぜ」の一種なんです。
マスコミでは「インフルエンザはかぜじゃない」と言ったりしますし、皆さんも「インフルエンザじゃありませんね」と言うとすぐに「じゃ、かぜですね」とおっしゃいます。世間一般ではどうも「かぜ」と「インフルエンザ」の区別がついていないようです。
いまのように外来で迅速診断キットを使ってインフルエンザが診断できるようになる以前は、冬に医者に行くと、何でもかんでもインフルエンザと言われてしまっていました。いまから思うと、ずいぶん乱暴な医療を行っていたものだと反省させられます。
「インフルエンザ」の症状は熱、頭痛、筋肉痛・関節痛、せき、たん、のどの痛み、鼻みず、鼻づまり、下痢、嘔吐などですが、これは「インフルエンザ」だけにみられるものではなく、ほかの原因による「かぜ」でもよくみられる症状ですよね。一般に「インフルエンザ」は重病感がありますが、どんな病気も人によって重症になったり軽症ですんだりしますから、症状からだけで「インフルエンザ」とほかの「かぜ」を区別することは困難です。診察しても「インフルエンザ」に特徴的な体の所見などありませんから、患者を診ただけで「インフルエンザ」であると確信を持って診断を下すことは実はできないのです。
診断キットができる前は、同じ患者さんがある医者ではインフルエンザと言われ、ほかの医者ではインフルエンザじゃないと言われたりすることがよくありました。当時は「高熱が3日続く」「重病感がある」などが診断基準でしたから、医者間の診断のくいちがいはよくありました。B型インフルエンザは胃腸症状がメインというイメージも、今から考えるとまちがった判断基準でしたね。で、当時は確定診断がむずかしいところから、「インフルエンザ様疾患」という診断名が用いられていました。インフルエンザの可能性が高いけど、原因がインフルエンザ・ウイルスによるとは断定できず、ほかのウイルス、たとえばアデノウイルス、ライノウイルス、エンテロウイルスなどの感染症も含んでいる、という意味です。
迅速診断キットが普及してから、医者もインフルエンザに対するイメージが一変しました。インフルエンザ=重病という基準だけでは判断がつかないことがわかりました。どんな病気もそうであるように、重症な人から軽症な人まで、ずいぶん幅広い病気であると誰でもが実感させられました。こんな軽いのインフルエンザじゃないよと思って検査してみると、しっかり陽性になったりすることもしばしばです。もうほんとにインフルエンザの診断はむずかしい。
これも「医学の進歩」の身近な一例と言えます。
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4. かぜぐすりはいらないんですか?
診察がすんで「はい、じゃあ、セキとハナミズのお薬出しますね」と言うと、「かぜぐすりはいらないんですか」とか「かぜぐすりは入ってないんですね」と聞かれることがあります。診察室に入ってくるなり「かぜひいたからかぜぐすりください」なんて言う人もいますし。
みなさんの「かぜぐすり」のイメージって、どんなものですか。かぜの元を断つ薬? かぜ菌をやっつける薬?
かぜは症状だから、原因はさまざまでしたね。かぜぐすりというのは原因を取り除く薬ではなく、セキやハナミズを抑え熱を下げる対症療法の薬です。総合感冒薬というのはこのたぐいです。医者で出される場合には、抗生物質が含まれますかね。「かぜぐすり」という特定の薬はありませんし、抗生物質はほんとはかぜぐすりではありません。
前にも書きましたが、医者が「かぜからくる下痢」とか、「かぜからくるハライタ」、「かぜからくる結膜炎」なんて、何でもかぜのせいにするもんで、患者さんの方でも下痢しても「かぜぐすり」が必要だと思ってしまいますよね。
万病に効く薬がないように、どんな「かぜ」にも効く薬はありません。かぜぐすりを飲んで治るのは、元を断ったからではなく、症状を抑えているうちに病気の方が勝手に治ってくれるからです。
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5. ウイルス感染と細菌感染
小児科外来に来る患者さんでいちばん多いのは感染症です。感染症とは病原体が人体にとりついて起こす病気をさします。病原体としてはウイルスと細菌が代表的ですが、このほかにマイコプラズマ、クラミジア、リケッチア、真菌(かび)などがあります。
よく知られているウイルス感染症はインフルエンザ、麻疹(はしか)、風疹(三日ばしか)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、水痘(水ぼうそう)、伝染性紅斑(りんご病)、突発性発疹などですね。プール熱の原因となるアデノウイルス、手足口病やヘルパンギーナの原因となるエンテロウイルス、乳児の細気管支炎を起こすRSウイルスなども最近ではわりと耳にする名前ではないでしょうか。
細菌とは何々菌とつくもので、溶連菌は有名ですね。耐性ブ菌で知られるブドウ球菌や百日咳の原因の百日咳菌、Hibで有名になったインフルエンザ菌(ウイルスのインフルエンザではない)もこの仲間に入ります。
上にあげたウイルスの病気は、特徴的な症状や経過、流行状況あるいは検査で診断できることが多いものです。溶連菌による咽頭炎ものどの所見や迅速検査で診断が可能です。しかし、一般的にはそういうことはむしろまれで、ほとんどは原因不明(診断不可能)と思ってください。かぜ症状を起こす原因の80~90%はウイルスであると言われていますが、特徴のない、名もなきウイルス感染が多いのです。
ウイルスか細菌かを外来で診察しただけで区別することはたやすいことではありません。この二つを大まかに区別する検査として、「白血球の数」と「CRP」という炎症反応の程度をみる検査があります。これらが高ければ細菌感染、正常か低下していればウイルス感染の可能性が高いのです。この値を見て抗生物質の適応を決めることもあります。ただし絶対的な判断基準ではありません。どうしても診断をしなければならない場合には、ウイルス検査や細菌検査が必要になります。
ウイルスの病気に対して現在行える治療は、熱、セキやハナミズなどの症状を和らげる対症療法だけです。「かぜぐすり」と称する薬はこのたぐいです。ウイルスには抗生物質は効きません。ウイルスを退治して病気を根本的に治す治療は、インフルエンザや水ぼうそうなどの一部の病気をのぞいてはなく、ましてや薬で早期におさえこむ確実な方法はありません。かぜぐすりでどうしてかぜが治るのかというと、かぜは自然になおるからです。
一方、細菌はウイルスとちがって抗生物質が有効で、適切なものが使用されれば、病気そのものをなおすことができます。ただし、どんな細菌にも100%確実に効く抗生物質はない、ということを知っておいてください。
「かぜは万病の元」と昔から言われるように、軽く見てはいけません。それは一つには診断の問題。かぜかと思っていたらまったく違う重病だったりします。たとえばみんなから恐れられている「白血病」だって、はじめはかぜみたいな症状ではじまります。もう一つは合併症の問題。細菌による中耳炎や副鼻腔炎、気管支炎や肺炎などを合併することがあります。それを早期に発見して適切な治療をすることが医者の役割です。
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6. 抗生物質についてお話します
抗生物質、抗生剤、同じものを指します。抗菌薬などという呼び方もあります。外科で「化膿止め」として出す薬もこれです。
感染症の原因には上に書いたように、大きく分けると、ウイルスによる「ウイルス感染」と、細菌による「細菌感染」の2つがあります。抗生物質とはそのうちの細菌をやっつける薬のことを言います。菌によって有効な抗生物質が異なります。どんな菌にも有効な抗生物質というのはありません。
熱の原因が細菌感染で、飲んだ抗生物質がその細菌に有効なときに限って効果を発揮します。抗生物質はウイルスには効きません。ただしウイルス感染であっても、細菌感染を合併した場合には抗生物質の投与が必要です。
ですから、抗生物質は飲めばどんな病気もたちどころに治る万能薬ではありません
こどもの病気は自然になおるウイルスの病気が大多数を占めます。なのに医者はなぜこうも簡単に抗生物質を処方するのでしょうか。「とりあえず抗生物質」という感じですよね。
第一に、ウイルス感染か細菌感染かは診察しただけでは区別がつかないことが多いからです。熱が出たら細菌感染も否定できない、だから出すのです。
第二には、ウイルス感染もしばしば細菌感染を合併するので、その予防にという意見があります。ほんとに予防効果があるかどうかについては否定的な意見が多いです。
第三は、これが最大の理由ですが、熱があるのに抗生物質を出さないとお母さま方が納得しないからです。
第四は、抗生物質は飲んでもふつうはそれほどこわい副作用がないからです。医者も安心して出せます。
よくお母さま方が「抗生物質をもらったら1日で治った」とおっしゃいますが、実はその多くは抗生物質を飲まなくても1日で治った可能性が高いのです。
医者が抗生物質を出す隠された理由としては、抗生物質を出さずに患者が重症化したら訴えられるかもしれないという、医者側の防御姿勢というのもあります。
細菌感染治療は新しい抗生物質の開発と、薬剤耐性菌(抗生物質が効かない菌)の出現とのせめぎ合いです。現代の医者には、必要のない抗生物質の使用は極力避ける努力が求められています。明らかにウイルス感染だと思われる例、たとえばインフルエンザ、水ぼうそう、ヘルパンギーナ、手足口病、りんご病などには、抗生物質の投与は控えるべきです。何でもかんでも出す医者は過剰医療と言われてもしかたないでしょう。
医者も抗生物質を出さない勇気が必要です。
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7. 病気は経過をみないとわからない
病気にはそれぞれ特徴的な症状や経過があります。診てすぐにわかる病気もあれば、何日かたたないとはっきりしない病気もあります。
たとえば「はしか」だったらまず熱やセキ・ハナミズなどの「かぜ症状」があって、そのうち口の中にコプリック斑と呼ばれるプツプツが出て、そのあとに体に発疹が出るという経過をたどります。熱が出たその日に「はしか」だと診断されることはまずありません。「川崎病」もいくつかの症状がそろってはじめて診断がつきますので、初日にはわかりません。だからはじめに行った医者では「ただのかぜ」くらいに言われて、数日後にほかの医者に行ったらまったく別の病名を言われることはよくあります。あとで診た医者の方が有利なのです。医者の腕とは関係なく。
ボクはあまり特徴的な所見がない患者さんの場合には、確定的な病名は言わないで「少し様子みましょう」とお話ししています。「かぜもわからないヤブ医者だ」と思われていることでしょう。
ボクなりに病気の種類分けをしていますので、いくつか例を挙げてみますね。
診てすぐにわかる病気
水痘、ヘルパンギーナ、手足口病、溶連菌感染症
経過でわかる病気
突発性発疹、麻疹、川崎病
検査で確定する病気
(迅速検査、抗体、尿)
インフルエンザ、アデノウイルス、ロタウイルス、マイコプラズマ、腎盂炎
けっきょくわからない病気
いわゆる「かぜ」と称される病気
ただし、診てすぐわかると言っても限度があります。水ぼうそうでさっきから2個ブツブツが出たなんてタイミングで診断をつけることはむずかしいですね。数時間から1日など、猶予時間を下さい。典型的な所見になるまで、少し時間がかかることが多いのです。
と医者は思っているのですが、皆さん、「待つ」ことがなかなかおいやのようで、すぐに決着をつけたがります。少し様子を見たいから午後また来てくださいとか、明日まで様子見ましょうなんて言うと、その足でほかの医者を受診して検査を受けるなんてこと、時々経験します。
そんなに一刻を争って診断をつけなくちゃならない病気は、そうそうないんですから、あわてない、あわてない。
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8. 「診断」の限界
みなさんは、医者は患者を診たらたちどころに診断できるものだと思っていらっしゃいます。ボクなんかヤブ医者だもんだから、平気で「わからない」と言ってしまい、お母さま方から疑いの眼差しを向けられたりします。
ボクの経験では、熱やセキ、ハナミズなどの症状があっても、診察上これといった所見が何もないことが多いのです。その時点で正確な診断を下すことはできません。
でも医者へ行くと「かぜ」とか「扁桃腺(へんとうせん)の熱」とか、すぐに言ってくれるでしょ。中には診察もしないでそう言う医者もいますが。だからみなさんが医者はすぐわかると誤解されるのもムリないけど、診断というのはそれほど簡単ではないのです。
大きい病院に勤めているときは「かぜ」という診断名を避ける医者も、開業したとたん「かぜ」を連発します。そう言わないと患者さんが納得しない、あれこれ説明してるヒマがない、どんな診断名をつけようが何日かすれば多くは治ってしまう、そんな背景があるからです。とりあえず診断名を言っておかないと患者さんに逃げられるんじゃないかと、不安な日々を送っている開業医の、悲しい宿命とご理解下さい。
「かぜ」は症状をあらわしているだけで、病名じゃありませんから、そこんとこよーく理解してください。
診断がわからないのと同様に先のこともわかりません。「熱が出ますか」「あさっての遠足は行かれますか」というご質問には、「ボクは易者じゃないからわからない」と答えています。
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9. 鑑別診断(かんべつしんだん)
医者の診断手順は鑑別診断で成り立っています。一人の患者を診たとき、いまある症状や所見からこれとこれとこれが考えられるという推論を立てるのが鑑別診断です。医学の教科書には、病気ごとにかならず鑑別診断の項がもうけられています。たとえば小児科医のバイブル、Nelsonの教科書をひもとくと、伝染性紅斑(りんご病)には風疹、エンテロウイルス疾患、SLE、異型麻疹、薬疹が鑑別すべき疾患としてあげられています。
このことは、病気というものは診てたちどころにわかるものではなく、経過や検査所見を総合的に判断して、似たような病気の中から診断されるものだということを示しているのです。
あんまりいろいろな病名を言うと、この医者わからねぇんだなと疑われてしまうんじゃないかというおそれが医者側にあるのかもしれません。でも、熱だけできた患者ではほとんどすべての病気の可能性があるわけで、それを「かぜ」の一言で片づけちゃ、いけないんじゃないでしょうか。
診断が確定するまでの診断は医学用語で“tentative diagnosis”(とりあえずの診断)と呼ばれます。「かぜ」と言われたらその「仮の診断名」だと思ってください。
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10. 解熱剤(ねつさまし)と鎮痛剤(痛み止め)
解熱剤(げねつざい)とは、熱を一時的に下げるおくすりのことです。ねつさましというとみなさんはすぐにおしりから入れる坐薬(ざやく)を思い浮かべるようですが、飲み薬もあります。飲み薬もシロップ、粉薬、錠剤、カプセルなど、いろいろです。これで病気をなおすわけではなく、一時的に熱を下げるだけですから、飲んで下がっても、何時間かするとまた熱は上がってきます。
熱はからだを守るための自然な反応で、これによって免疫力を高めるので、解熱剤は使わない方がよいとする立場の医者もいます。しかし、熱が高いとご両親の不安は大きく、また食欲がなくなったり体力を消耗したりなど、本人にとってもつらいものですから、解熱剤は上手に使えば有益なくすりです。
何℃以上で使ったらいいかは医師によってまちまちですが、ふつう38~39℃以上で使うようにと言われることが多いですね。多くの方がおっしゃる「8.5℃以上」というのは絶対的な基準ではありません。解熱剤は使うなと言う医者とすぐに使えと言う医者の両極端があります。ボクは熱の高さではなく、熱があることによって、痛い、食欲がない、ぐったりしてしまうなどでからだがたいへんな時に使うようにお話ししています。40℃あっても元気にとびまわっていれば、使う必要はありません。
熱が高いと脳に障害を起こすのではないかと心配される方がいらっしゃいます。熱の原因が髄膜炎や脳炎のように頭の中の病気であるなどの特殊な場合でなければ、たとえ40℃の熱が続いても、そのこと自体で脳がおかされる心配はありません。また、熱の高さと病気の重さも直接は関係ありません。
多くのねつさましは『鎮痛解熱剤』といって、痛み止めの作用もあわせもっています。ですから、熱がなくても痛みがあった場合には、同じくすりをねつさましとしてではなく、痛み止めとして使うことができます。
急な発熱に備えて、手もとにねつさましを常備しましょう。そうすれば、夜になって急に熱が出たからといって、夜間急病センターに駆け込まなくてもすみますよ。
注意点あれこれ
熱は変動します。とくに夜に出て、朝は下がっていることが多いものです。朝下がったからと学校に出すと、午後になってまた熱が出てきて呼び出されるという経験はありませんか。いちど熱が出たらまる一日熱がないことを確認してから、下がったと判断してください。熱があったら翌日はお休みした方が安全です。調子の悪いときくらい学校休んだっていいじゃありませんか。
病気の勢いの強いときは、ねつさましがなかなか効きません。ねつさましを使ったのに熱が下がらない、あるいは下がってもすぐに上がってしまうという訴えが多いのですが、そういうものだと思ってください。効かないときはしょうがないのです。熱を下げることだけが治療ではありません。全身状態をよく観察して、心配な症状がなければ、熱が出ていても様子をみていてかまいません。
親が熱が下がらないことを過剰に心配すると、医者もつい熱を下げることを第一目標にしてしまうことがあるので要注意です。よく効く解熱剤を定時の薬に混ぜると、薬を飲んだあとは熱が一時的に下がります。小児では解熱剤は頓用が原則なので、こういう使い方はセオリーに反しています。
こわいのは知らずにステロイド剤を飲まされているときです。ステロイド剤は抗炎症作用が強いのでたいがいの熱は下がります。リンデロンシロップやセレスタミンシロップがこの仲間です。病気の本態をマスクしてしまって診断がつきにくくなることがあるので、不用意なステロイド剤投与は控えたいものです。
小児でいちばん安全とされている解熱剤はアセトアミノフェン(商品名カロナール、アンヒバ、アルピニーなど)です。アスピリン製剤は従来から、インフルエンザや水痘(水ぼうそう)の時に服用するとライ症候群(脳と肝臓がおかされ劇症肝炎のようになる病気)を併発するおそれがあるので、使ってはいけないことになっていました。その後、インフルエンザ脳症・脳炎と解熱剤との関係が明らかになってから、小児ではアセトアミノフェン以外の解熱剤は使用しないように勧告されています。
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11. 医者にかかった方がいいですか?
電話でよく受ける質問ですが、こういうのがいちばん困るんです。たぶん相談者としては医者から「大丈夫だ」のお墨付きをもらいたいのでしょうね。電話で聞く情報だけでは正確なお答えはできません。患者をこの目で診ないとね。親の見方と医者の見方は違います。親は我が子のことですから心配が先に立って、実体以上に重く判断します。逆に親が見てたいしたことないと思っても、重病であることもあります。
「ご心配でしたらいらしてください」と言うよりほかに、お答えのしようがありません。
どんな症状だったら医者に行くべきかという問に、「顔色が悪い、苦しそう、ぐったりしている、尿の出が悪い」などの症状があったら受診してくださいというような一般論の答はあります。しかし、 症状や状態のとらえ方は個人差が大きいので、親から得る情報が正しいとはかぎらないのです。
こんな軽いのに医者に行ったら申し訳ないという気持ちもおありでしょう。遠慮はご無用。心配だったらぜひ医者にかかってください。親が心配なとき、それが医者にかかる絶好のタイミングです。
医者は薬屋ではないので、薬を出すことだけが仕事ではありません。患者の心配に答えること、患者を診て状態を判断し、治療法を選択することも大きな仕事です。時には精神的な悩みにも対応します。嫁・姑問題がこどもに影響することだってあるんです。
小児科はよろず相談所と位置づけてください。患者さんを大切にするというこのご時世ですから、「こんな軽いのに来て」と怒る医者はまずいないと思いますよ。
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12. こどもをとりまく医療状況-こどもはめったに死なない
こどもの数が年々減っている「少子化」のことは、ニュースでも毎度取り上げられるのでよくご存知ですよね。一方で、健康番組などで特殊例を挙げて病気の恐ろしさを訴えるので、いかにもこどもの病気はこわいという印象を与えています。でもいまの時代、こどもが病気で死ぬことはめったになくなりました。これを小児科医の方では「もう一つのショウシカ」、「少死化」と呼んでいます。ボクは平成6年に開業しましたが、これまで、自分が診た患者さんが亡くなったという経験は一度もありません。医学の進歩はその大きな要因の一つですが、日本が豊かになって国民の栄養状態がよくなったこと、衛生環境がよくなったことなども、病気が重症化しなくなった理由と考えられています。
昔は下痢や脱水くらいでどんどん死んでいました。疫痢(えきり)というやつですね。いまはよっぽどのことがないかぎり、脱水なんぞせいぜい入院して点滴治療までで治ります。みなさんがこわい病気の代名詞として口にする「肺炎」なんて、どうってことない場合が多いのです。
ボクは開業するまで小児専門病院に勤めていました。主に難病のこどもたちのための病院ですから、そこでは常にこどもの死と背中合わせの医療が行われていました。でも開業してみると、世の中にはこども病院で診ていた病気はまれなんだということがわかります。
お子さんが病気になると、最悪のことまで考えて心配になってしまうのが親心です。家庭向けの医学の本なんか読むとこわい病気がいっぱい出てて、これじゃないかあれじゃないかとますます不安になります。でもいまは死に至るこどもの病はめったにないと認識していれば、ちっとは安心じゃありませんか。
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13. 救急の意味
一般論としては「ご心配でしたらどうぞ」としか言えませんが、救急病院側からすると、ほんとうに急を要する患者は、来院者のごくわずかです。
横浜市および横浜市医師会のとっている救急体制は、日曜・祝日の昼間は各区にある「区休日診療所」が、夜間は「夜間急病センター」が無休で担っています。ボクみたいな医師会に所属する医者が中心となって、当番制で担当しています。
急患なんか診ないだろうと思われているわれわれ開業医も、救急医療にちゃんと貢献してるんです。給料はいただきますが、ほとんどボランティアです。急病センターには専属の先生がいると思っているでしょうが、専属ではなく日雇いです。いろんな先生がいていろんなこと言います。
で、そういうところにいると、なにもいま来なくたっていいじゃん、という患者が圧倒的に多いのです。いま来なくたって、という意味は、明日まで様子みてかかりつけに行っても十分間に合うというのと、なんでもっと早く医者へかからなかったのというのと、両方あります。後者は、手遅れという意味ではありませんよ。何日も前から症状が続いているのに医者にかかっていない人を指しています。
「救急」というのは、家ではどうにも対応できない、あるいはその時点で医者にかからないと悲惨な結果を招く危険性のある状態をいいます。交通事故はその代表的な例ですが、小児では、意識がおかしい、けいれんが続く、顔色がきわめて悪い、激しい腹痛を訴える、呼吸困難がある、嘔吐が止まらずぐったりしているなどの症状は要注意です。熱が高いだけでは緊急性があるとは言えません。
この時代、こどもの病状が急変して命の危険にさらされるということはめったにありません。熱があっても、元気で食欲もあるときは、しばらく様子をみていてもそう問題がないことが多いのです。夜急いで医者に行かなくても手遅れになったりはしないでしょう。結果的に一時的な熱で、翌日にはまったく症状がなくなっていることもあります。
医者に行くか行かないかの判断は親がするので、医者と同じレベルの判断力を要求することはできません。だから心配なら来ていただいていいのですが、子育ての経験を積むと、そのあたりの判断力も養われていくものです。
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14. 医者の言う「のどが赤い」には御用心
これも「かぜ」と同じように、医者がよく使う手。熱やセキで受診するとだいたい「のどが赤い」と言われます。中には「のどが赤いからかぜ」という言い方をする医者もいます。ほんとに赤かったの?とボクはいつも疑っています。
症状があっても赤くないことが圧倒的に多いので、ボクは正直に「のどは赤くない」と言います。そう言われるとお母さま方はかえって心配そうな顔をします。「のどが赤い=かぜ=軽い病気」とみなさん思ってらっしゃるでしょ。赤いと言われると安心します。お母さま方を安心させるために、あるいは納得させるために、医者は「のどが赤い」と言うようです。
のどが赤いかどうかは「かぜ」とは関係ありませんし、病気の重さや原因とも関係ないことが多いのです。のどが赤い状態は「かぜ」ではなく「咽頭炎(いんとうえん)」または「扁桃腺炎(へんとうせんえん)」です。泣いているこどもののどは、赤くなくても赤く見えます。「かぜ」はセキ・ハナミズの呼吸器症状のある状態ですから、のどは必ずしも赤くなりません。
医者に適当なこと言われないために、みなさん、ふだんからこどもののどをよく観察しておいてください。
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15. しっしん(湿疹)とほっしん(発疹)
みなさんがよく混同している言葉の代表格です。「発疹」はからだにブツブツが出た状態をひとまとめにさす総称です。「湿疹」は独立した病名で、「発疹」のひとつです。「かぜ」にいろいろな病気が含まれるように、「発疹」もいろいろな病気を含んでいます。
赤ちゃんにみられる突発性発疹や、はしか、風疹、水ぼうそうはすべてウイルスによる「発疹症」です。アトピー性皮膚炎や乳児湿疹は「湿疹」の仲間です。
「しっしんが出た」と言ってみえた患者が、じつは水ぼうそうの「ほっしん」だったりすることがよくあります。受付のスタッフにも「しっしん」と言ってきた場合には「感染症」かどうかチェックするように指導しています。「発疹」は人にうつる(感染する)可能性がありますので、隔離が必要です。みなさんもご注意ください。「湿疹」はうつりません。
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16. 検査でなにがわかるのか
検査をするとたちどころに病気がわかる、とみなさんは思っていませんか。
検査は医療に不可欠な補助手段ですが、過大評価は禁物です。「検査して悪いところがなかったから安心」という声を耳にします。検査で悪いところがないということは、病気ではないということにはなりません。なぜなら、検査した項目以外で異常があるかもしれないし、通常の検査では異常が出ない病気もあるからです。
検査と一口に言っても、多種多様な、それこそ無限に近い項目があるのです。その中から医者がオーダーした検査を検査室がやります。オーダーのない検査はやりません。それじゃ全部オーダーすればいいじゃんと思うでしょうが、そうはいきません。検査には項目ごとに保険で決められた費用がかかります。医者は「鑑別診断」を頭に、必要最小限の検査をオーダーするよう教育されているものなのです。われわれにわかるのは検査した範囲内で異常があるかないかなのです。
検査結果を聞きに来たお母さんによく「血液型はどうでした」と聞かれたりします。通常血液型の検査はオーダーしませんから、わかりません。おたふくかぜや風疹の診断を確定するためにはウイルス抗体検査をしなければなりません。
患者さんは検査してもらうと喜ぶ傾向にあり、検査してくれるからいい医者だと思っている節があります。でも必要のない検査はいたずらに医療費の高騰を招くだけです。いっぺんに迅速検査を4種類やった、インフルエンザの検査を3回も続けてやったなんて話を聞くと、医者の見立てはどうなってるのかと暗い気持ちになります。検査好きのお医者さんは要注意。
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17. その他
「いま病気にかかっていますか」「潜伏期にありますか」
感染してから症状が出るまでにそれぞれの病気に応じてある一定の間隔があり、これを「潜伏期」と言います。体に菌やウイルスが潜入していても、発症して症状や所見が出てこないと、診察しても異状を発見することはできません。ですから、こういう質問にはお答えのしようがありませんので、症状が出たらもう一度受診してくださいとお願いしています。
「かぜをひかせちゃいました」
人間の体は感染症にかかってその病気に対する抵抗力(免疫)を獲得していきます。病気にかかって強い体になるのです。逆に、感染症にかからないことはできません。とくに、保育園や幼稚園で集団生活をはじめると、一通りの病気にかかります。病気になるのは親の責任ではありません。人間は病気にかかるようにできているのです。
ボクなんか医者をはじめてからずいぶん長いので、一通りの免疫は持っているようです。ですから開業してから一度も熱を出したことがありません。毎年大勢のインフルエンザ患者と接触しても、かかったことがありません。ただし、新型インフルエンザが出たら必ずかかります。免疫がないからです。
心臓病などの基礎疾患がある子の場合なんかに、「かぜをひかせないように」と言う医者がいます。ずいぶん都合のよい身勝手な指導ですね。こんなことできません。こんなことできるんなら、感染症なんてなくなります。
「悪くならないように早く受診しました」
病気にはそれぞれに特有の経過があります。ことにウイルス感染では自然経過を変更して早く軽快させる手立てはありません。
みなさん早く受診したら早く治るだろうと期待して、症状が出るとすぐに受診されます。われわれもそうできるといいのですが、なかなか思うようにならないことも多いのです。
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18. ジェネリック医薬品について
最近「同じ成分、同じ効果で、8割から3割安い」などという、ジェネリック医薬品を薦めるCMがよく流されています。これがほんとうなら、医者はメーカー品にこだわらず、こういう安い薬を使うべきです。だって、有名芸能人たちのお墨付きなんですものね。
ところが、この言葉にはほんとうとは言えない部分が大きく含まれているのです。
新薬が開発されてしばらくは特許権が守られるのですが、これが切れると各社からジェネリック製品が一斉に発売されます。“ジェネリック”などという耳当たりのいい名称が広まったのはつい最近のことです。ボクたち医者はこれまで“ゾロ”と呼んでいました。「ぞろぞろ発売される二級品」という意味を含んでいます。そして、ゾロは効かないという教育を受けてきました。
新規開発品(先発品)とジェネリック品(後発品)はどこが違うのでしょうか。
たしかに含まれている主たる薬剤の化学構造は同じものです。しかし、薬にはその他に添加物などが含まれており、これは会社によって異なります。ですから「同じ成分」とは言えないのです。実際、大学病院などで成分を分析する試験を行うと、後発品には先発品にはない成分が混入していることがよくあります。
効果はどうでしょう。先発品は臨床試験が行われますので、効果が確認されています。後発品にはこの臨床試験の義務はないので、行われていません。「同じ効果」かどうか、誰も確認していないということです。後発品に替えたら効かなくなったという報告も多くみられます。
副作用に関しても同様なことが言えます。先発品に義務づけられている7種の毒性試験も後発品では免除されています。後発品の副作用は、市販されて使ってみなければわからないということです。後発品独自の副作用の報告もあります。しかも、後発品には市販後調査も義務づけられていません。
このように、先発品と後発品は『似て非なるもの』と言うことができます。
どうです? ちょっと不安になりますね。安ければいいというものではありません。後発品が安いのは、開発費もかからないし、先発品の開発時に行われる種々の試験が省かれているのだから、あたりまえなのです。品質まで考えて安いと言えるかどうか、かなりあやしいものです。
後発品のすべてが質が悪いと言っているのではありません。ボクも実際に一部の後発品は使っています。でも、主たる薬剤はできるだけ先発品の方がよいと考えており、患者さんが後発品を希望される場合は、「効果、副作用は未知である」とお伝えして出すようにしています。その場合、薬剤師に相談して、すでに広く使われ問題のないと思われる薬を提供しています。値段だけでは決められません。
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