●食物アレルギーの血液検査、診断の4割無関係 
平成12年10月2日 朝日新聞夕刊

 そうなんです。アレルギーの原因を確定するのは、実はかなりむずかしいんです。血液検査で陽性に出たからそれが原因とは限らないからです。
 帝京大学の研究で、血液中の抗体検査陽性患者に実際に卵か牛乳を含む飲料を飲ませてみて、症状が出るかどうか確認したところ、42%はこれらが原因ではないと考えられたということです。

 食べてすぐに発疹やアナフィラキシー様の症状が出る食物アレルギーと、なだらかに悪化・改善をくり返すアトピー性皮膚炎は、区別して考えなくてはなりません。アトピーの原因を確認するには、食事をやめてよくなり、また与えたら悪化するという除去試験、負荷試験をくりかえして行うことが必要で、抗体検査はあくまで補助手段です。

 小児科医は食事に重点をおく傾向があり、皮膚科医はアトピーと食事は無関係とする立場の医師が多いと言われています。ボクは食べてみて症状が悪化しなければ除去は必要ないと指導しています。記事にもありますが、過度の(不必要な)食事制限で栄養失調になる問題が起きています。