プール熱大流行?

 って、テレビで盛んに言ってますが、まわりの先生誰に聞いても、流行ってないよって言ってます。もちろんパラパラとはありますが、大流行という印象はありません。
 テレビでいかにもこわい病気であるように煽動するので、熱が出ると皆さん、「プール熱じゃありませんか」と心配して来院されます。
 テレビではまちがった知識を報じています。「病名ごとの説明」にも書いてありますが、プール熱というのは俗称で、正式には咽頭結膜熱と呼ばれるアデノウイルスの感染症です。消毒が不十分なプールでうつることもあるのでこの名前がありますが、実際にはプールでうつることは少なく、人から人への飛沫感染でうつるのです。のどと目が赤くて熱が出るという3つがそろって臨床的に咽頭結膜熱と診断され、迅速検査が陽性ならば診断が確定します。しかし、アデノウイルスは咽頭結膜熱だけでなく、さまざまな形の病気をひき起こしますので、アデノウイルス感染イコールプール熱ではないのです。なんでもひっくるめてプール熱と言ってる医者がいるので注意が必要です。
 いかにもプールでうつる印象を与えるプール熱という呼び方は、やめた方がいいという意見もあります。ボクもそう思っていますし、アデノウイルス感染症は“いわゆるプール熱の原因にもなる”ウイルスによる感染症であると説明しています。