今季のインフルエンザワクチンはA香港型(H3N2)に
有効性が低い

 MMWR1月16日号に、デンバーの小児病院の職員を対象にして行ったアンケート調査の結果、今季のインフルエンザワクチンはA香港型(H3N2)流行時のインフルエンザ様疾患に対する予防効果がないか低いという結果が出たと報告されています。

 ただし、このデータにはいろいろなバイアスがかかっているので、ワクチンの有効性に結論を出すには尚早であるとコメントしています。検査で確認されたインフルエンザに対する有効性や合併症および死亡阻止効果については、検討中とのことです。

  インフルエンザ様疾患とはインフルエンザを思わせる症状があるが、検査で確認したわけではない状態をいいます。ですからインフルエンザでない患者も含まれているわけで、検査で確認した患者だけを対象にした調査よりも有効率は低く出ます。インフルエンザ様疾患でまとめると効果が明らかでなくても、検査で確認した群で比べると効果が認められることもあります。これから流行るであろうAソ連型(H1N1)やB型予防のためにも、予防接種は依然として推奨されるとしています。

今季、アメリカではインフルエンザの流行が例年よりも早くはじまり、A香港型はワクチン株とは抗原性が異なった株が主流を占めました。このことがワクチンの有効性が低かったことに影響していると考えられますが、現時点では効果について結論はまだ出されていないと言えるでしょう。日本でもA型インフルエンザがパラパラ出てきていますが、これもワクチン株とは少し異なると言われていますので、ワクチンのA香港型インフルエンザ予防効果は低いかもしれません。