●アメリカにおけるインフルエンザによる小児死亡

 アメリカでは最近まで、こどもはインフルエンザにかからないし、かかっても軽いと考えられていました。しかしここへきて、こどもも重症化するという認識が受け入れられるようになり、「こどもでさえインフルエンザにかかります」キャンペーンをしたり、6か月から23か月の年齢をハイリスクに指定したりしています。

 今季はアメリカで早くからインフルエンザが大流行し、それにともなってこどものインフルエンザ死亡が増加しています。

 CDCから出されている1月9日付のMMWR(週報)によると、2003年10月11日から2004年1月6日までに小児(18歳未満)93例がインフルエンザで死亡しています。年齢の中央値は4歳(4週〜17歳)で、55例(59%)が5歳未満、24例(26%)が6ー26か月です。35例(38%)はなんらかの慢性の基礎疾患をもっています。合併症は肺炎が25例、重症細菌感染症が15例と報告されています。

 予防接種歴の記載のある45例では、十分な接種を受けているのは1例、33例は未接種、6例は不完全な接種、5例は接種時期不明となっています。

 アメリカでは小児のインフルエンザ死亡は全国調査の対象になっていないので、今年の死亡数が特別多いのかどうか、これまでのシーズンとの直接比較はできないとしています。