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| ●神経芽細胞腫のマススクリーニング休止へ |
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神経芽細胞腫というのは小児癌のひとつで、白血病やリンパ腫をのぞく『悪性固形腫瘍』の中でいちばん多い病気です。多いといっても、小児癌自体が少ないので、めったにお目にかかる病気ではありません。ボクは小児癌を専門に診ていましたので、そういう施設ではポピュラーな病気ですが、開業して9年、自分で見つけた患者さんは一人もいません。
神経芽細胞腫は腎臓の上にある副腎という組織を中心に発生し、たいへんたちの悪い(予後不良)病気です。ところが、1歳未満で発見された例や進行してない例では治る可能性が高いという特徴があります。早期発見して治療成績を改善することを目標に、昭和59年から尿によるマススクリーニングが行われてきました。
たしかにマススクリーニングで発見された例の治療成績はきわめて良好なのですが、「早期発見」して1歳以降に発症する予後不良例を少なくするという当初の目標には貢献していないのではないかという疑問の声は、前からあがっていました。神経芽細胞腫の一部は、癌ができても自然に治ってしまうという性質があって、放っておけば消えてしまうものをわざわざ検査して探し出し、余分な治療をしているのではないかという考えです。
厚生労働省が8月14日付で発表した「神経芽細胞腫マススクリーニング検査のあり方に関する 検討会報告書」には、「現在行われている生後6ヶ月時に実施する神経芽細胞腫検査事業は、事業による死亡率減少効果の有無が明確でない一方、自然に退縮する例に対して手術などの治療を行うなどの負担をかけており、このまま継続することは難しいと判断される」ため、「神経芽細胞腫検査事業の休止」を決めたと書かれています。 |
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