薬局で売っているかぜ薬で、副作用とみられる『間質性肺炎』を起こしたという報告が96年から28人あるとして、厚生労働省が「使用上の注意」にこの副作用を記載していない15社42品目の商品名を公表。CMでよく目にする「パブロン」や「ルル」などの名前があがっています。これってほんとに因果関係が確立されているのでしょうか。ほんとに副作用なのでしょうか。
間質性肺炎というのはふつうの肺炎と違って、肺胞でなくそれを取り巻く間質という組織を中心に炎症が起こり、呼吸困難を呈して死に至る病気です。原因は不明で、治療法も確立されていません。
さて、薬が原因かどうかを決定するのはそうたやすいことではありません。同じ症状で薬を飲んだ人と飲まない人を比較して、飲んだ人の方がある副作用の出現頻度が統計学的に有意に高ければ副作用と認められます。今回の場合はそういう統計処理をしたわけではなく、ただ単に飲んだ人の中から28人の患者が出たという事実があるだけです。飲まない人でどれくらいの頻度で発症するのかのデータは示されていません。だいたい、日本中でどれくらいの人がかぜ薬を飲んでいるんでしょう。売上高からすると、この28人という数字はきわめてわずかであるという印象を受けます。もともと間質性肺炎の人がかぜ症状があるからとかぜ薬を飲んで、薬と関係なく、自然の経過で悪化した可能性は否定できません。
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