●葉酸摂取が神経管閉鎖障害を予防する

 葉酸とはビタミンB群のビタミンで、血液をつくる造血に関係しています。黄緑色野菜や果物などに多く含まれています。テレビCMの「ハサンかあ」「ヨウサンです」で近頃おなじみです。

 神経管閉鎖障害というのは、新生児の先天異常である二分脊椎や無脳症をさします。わが国の発症率は、1998年で出産(死産を含む)1万人あたり6.0、うち二分脊椎は3.2程度とされています。

 外国で行われた研究で、妊娠初期に葉酸を摂取することによって、この先天異常を減らせることが明らかになっており、これを受けて日本医師会および厚生省から、妊娠可能年令の女性に葉酸摂取の必要性を周知するよう、医師に通達がなされています。

 神経管閉鎖障害は英語でNeural tube defects(NTDs)と呼ばれ、妊娠後17日から30日という早期に発生すると考えられており、葉酸の補給によって50〜70%この病気を防ぐことができるという報告があります。このため、アメリカのCDCでは、妊娠可能の女性は妊娠に気づいてからでなく、ふだんから葉酸を十分摂るように勧告しています。摂取量は1日400マイクログラム(0.4mg)です。文献はこちら