お母さん方から「私は女だから男の子のおちんちんのことがよくわからなくて」と、おちんちんについての質問を受けることがよくあります。ご主人に相談しても「小さい頃のことは忘れた」と素っ気ない返事。男だからといっても、あまり頼りになりませんね。
|
 |
おちんちんが小さい(マイクロ・ペニス) |
 |
おちんちんがほかの子に比べて小さいんじゃないかって思うこと、ありません? 中には先っちょがちょこんと顔を出す程度の子もあって、これはどう見たって異常よねと心配になって小児科に駆け込んでくる方がいらっしゃいます。
おちんちんの長さは乳幼児では2.5センチ以上が正常です。これはおちんちんを根本に向かってぎゅうっと押しつけて計った値で、ふつうはまわりのお肉にうもれて、実際より小さく見えます。で、いちばん多いのが、ちゃんとした大きさなのにお肉がじゃまして外見上小さく見えるというもので、これは異常ではありません。ただし、どんなに思いっきり押しつけて計っても小さいという場合には、治療の必要なこともありますので、かかりつけ医に相談してみてください。 |
 |
皮の下にできものが・・・(恥垢) |
 |
陰茎の皮(包皮)の下に白っぽい固まりが透けて見えることがあります。こんなのを見たお母さんは「まさか癌じゃないわよね」とあわててしまいます。でも心配いりません。これは恥垢といって、分泌物などがたまって固まったもので、異常なものではありません。また、これが原因でバイ菌が入って感染を起こすこともないとされていますので、放置してかまいません。知らないうちになくなっていますよ。
|
 |
皮がむけない(包茎) |
 |
小さい子はむけないのが当たり前です。皮を引っ張ってみて、穴が小さくておちんちんの先っぽ(亀頭)が露出しなければ真性包茎、露出すれば仮性包茎と区別されます。真性包茎の頻度ですが、新生児はほぼ100%、乳児80%、幼児60%です。年令とともに自然にむけるようになり、中学生では10%、思春期後は5%以下になります。ですから、こどもの包茎は何もせず、自然にむけるようになるまで待つのが一般的です。おしっこの出が悪い、亀頭包皮炎をくり返すなどの場合は治療が必要になることがあります。ただし、以前は手術が唯一の治療法でしたが、最近ではステロイド軟膏をぬって引っ張ってむけるようになるのを待つといった保存的治療がありますので、いきなり手術はせず、まずこちらからスタートして様子をみるようです。
|
 |
皮をむいて洗うように指導されました |
 |
保健所の健診などで、おちんちんはむいて洗いなさい、そうしないと感染を起こしたり包茎になってしまいますよ、と指導されることがあります。上に述べたように、恥垢は感染の原因になりませんし、包茎もほっておいてかまわないので、現在は正しい指導とは言えません。だいたい、そう簡単にむけませんし、無理にむくと切れて出血してしまいます。そう言われても聞き流してください。 |