■溶連菌感染症

ヨーレンキン。耳慣れない病名がついているので、こわい病気というイメージをもたれていますが、奇病ではありません。溶連菌(溶血性連鎖球菌)という細菌によるのどの感染症で、よくある病気です。のどが真っ赤になって痛い、舌がイチゴのように赤くブツブツしてくる(苺舌)、体の局所あるいは全身が真っ赤になるようなかゆみのある発疹が出る、と3つがそろえば診断は簡単です。診断が不確かなときはのどに溶連菌がいるかどうかの検査をします。昔は猩紅熱と呼ばれ、伝染病扱いされていましたが、いまは軽い例が多いので、病名を変えて伝染病からはずされています。以前は急性腎炎やリウマチ熱を合併することが多かったのですが、適切に治療されれば最近はほとんどないようです。抗生物質は必須です。飲み始めると多くはすぐに症状がなくなります。それでも合併症や再発のことがあるので、10日から14日は抗生物質を飲み続けるように推奨されています。

 個人的にはこの病気はたいした病気ではないと思っていますが、恐ろしい病気だとおどかす医者も多いので注意してください。 2週間後の尿検査がセットになっていますが、腎炎の合併率はきわめて低いので、ボクは必要ないと思います。またこの病気は過剰に診断されているおそれがあります。幼稚園などで流行すると、かかっていなくてものどの検査が陽性になる 人(健康保菌者)が3割くらいあることが知られています。 のどの検査が陽性でも溶連菌感染症と呼べないこともあるのです。