■麻  疹

麻疹は「はしか」、風疹は「三日ばしか」ですよ。よく混同されます。麻疹ウイルスによる感染症です。はしかは症状が完成すれば診断は むずかしくありませんが、熱の初日には診断がつきません。はじめは熱、咳、鼻などのかぜ症状で発症し、重症感があって熱が下がらない、3日くらい するとほっぺの内側に白い小さなプツプツ(コプリック斑)が出て、ああはしかだと思っていると、翌日くらいに発疹が出るという経過をたどります。発疹が出ても2〜3日は熱が続くのが特徴です。発疹は風疹のようにはきれいにひいてしまわず、茶系の汚い色になってしばらく残ります。これを色素沈着と言います。ここまでみれば診断は確実です。

 抗生物質は無効ですが、はじめから重症感があるのでたいてい投与されています。でも熱の期間を短縮したりすることはできません。細菌による肺炎や中耳炎を合併したときは抗生物質が必要です。 はしかは今でも大病で、かかると入院することも多く、死亡例もあります。

 わが国では1 年間の患者数は10〜30万人あり、死亡率は1000人に一人、つまり年間100〜300人程度はしかで死亡していると推定されています。

1歳になったら、どの予防接種よりも優先して、はしかの予防接種を受けましょう。