基礎医学講座! これだけは知っておきたい!
目 次
こどもをとりまく状況
病気は経過をみないとわからない
「診断」の限界
医者の言う「のどが赤い」には御用心
鑑別診断
ウイルス感染と細菌感染
しっしん(湿疹)とほっしん(発疹)
血液検査でなにがわかるのか
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■ウイルス感染と細菌感染
ちょっと専門的になりますよ。

小児科外来に来る患者さんでいちばん多いのは感染症です。感染症とは病原体が人体にとりついて起こす病気をさします。病原体としてはウイルスと細菌が代表的ですが、このほかにマイコプラズマ、クラミジア、リケッチア、真菌(かび)などがあります。

 代表的なウイルス感染症にはインフルエンザ、麻疹(はしか)、風疹(三日ばしか)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、水痘(みずぼうそう)、伝染性紅斑(りんご病)、突発性発疹などがあります。いわゆるかぜ症状を起こすのも多くはウイルスです。細菌とは何々菌とつくもので、溶連菌は有名ですね。耐性ブ菌で知られるブドウ球菌や百日咳の原因の百日咳菌もこの仲間に入ります。

 上にあげた病気は、症状や経過で病名を推定することができるものが多いのですが、一般的には原因がウイルスか細菌かを区別することはたやすいことではありません。特徴的な症状のある疾患では診てすぐわかることもありますが、診断を確定するにはウイルス検査や細菌検査が必要です。ふつうはそこまで厳密に区別する必要がないので、開業医の外来ではあまりやられません。