基礎医学講座! これだけは知っておきたい!
目 次
こどもをとりまく状況
病気は経過をみないとわからない
「診断」の限界
医者の言う「のどが赤い」には御用心
鑑別診断
ウイルス感染と細菌感染
しっしん(湿疹)とほっしん(発疹)
血液検査でなにがわかるのか
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■鑑別診断(かんべつしんだん)
医者の診断手順は鑑別診断で成り立っています。一人の患者を診たとき、いまある症状や所見からこれとこれとこれが考えられるという推論を立てるのが鑑別 診断です。医学の教科書には、病気ごとにかならず鑑別診断の項がもうけられています。たとえば小児科医のバイブル、Nelsonの教科書をひもとくと、

伝染性紅斑(りんご病)には
@風疹
Aエンテロウイルス疾患
BSLE
C異型麻疹
D薬疹が鑑別 すべき疾患としてあげられています。


このことは、病気というものは診てたちどころにわかるものではなく、経過や検査所見を総合的に判断して、似たような病気の中から診断されるものだということを示しているのです。

 あんまりいろいろな病名を言うと、この医者わからねぇんだなと疑われてしまうんじゃないかというおそれが医者側にあるのかもしれません。でも、熱だけできた患者ではほとんどすべての病気の可能性があるわけで、それを「かぜ」の一言で片づけちゃ、いけないんじゃない。