基礎医学講座 これだけは知っておきたい!
目 次
こどもをとりまく状況
病気は経過をみないとわからない
「診断」の限界
医者の言う「のどが赤い」には御用心
鑑別診断
ウイルス感染と細菌感染
しっしん(湿疹)とほっしん(発疹)
血液検査でなにがわかるのか
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■病気は経過をみないとわからない
病気にはそれぞれ特徴的な症状や経過があります。診てすぐにわかる病気もあれば、何日かたたないとはっきりしない病気もあります。

 たとえば「はしか」だったらまず熱やセキ・ハナなどの「かぜ症状」があって、そのうち口の中にコプリック斑と呼ばれるプツプツが出て、そのあとに体に発疹が出るという経過をたどります。熱が出たその日に「はしか」だと診断されることはまずありません。「川崎病」もいくつかの症状がそろってはじめて診断がつきますので、初日にはわかりません。だからはじめに行った医者では「ただのかぜ」くらいに言われて、数日後に他の医者に行ったらまったく別の病名を言われることはよくあります。あとで診た医者の方が有利なのです。医者の腕とは関係なく。

 ボクはあまり特徴的な所見がない患者さんの場合には、確定的な病名は言わないで「少し様子みましょう」とお話ししています。「かぜもわからないヤブ医者だ」と思われていることでしょう。